山口茜について

劇作家、演出家。合同会社stamp代表社員。

1977年3月5日、京都市生まれ。役者がやりたくて小劇場で演劇を始めたのですが、劇作に手をだし、演出に手を出し、プロデュースに手を出し、とやっていくうちに役者には戻れなくなりました。

劇作では、書きたいことがかなりはっきりとあって、トリコ・Aというプロデュースカンパニーで日々、その舞台化のために実験中。その「書きたいこと」というのは、私の中の、人を喰おうとする部分の異化のための作業。言葉で物語を立ちあげる、いわゆるストレートプレイを中心に活動しています。

また2015年よりサファリ・Pという固定のメンバーを有するカンパニーを主宰しております。サファリ・Pは現段階では小説や戯曲を元に、セリフ劇ではなく、身体表現に重心を置きパフォーマンスで世界を立ち上げることを得意としています。脚色と演出を担当してはいるものの、所属メンバー全員がその立場を乗り越え、作品の結実のために働きかけることをモットーとしているので、山口にとってはやはり言語化の訓練の場でもあります。

いずれも、今持ってるものは出し切って創作していく所存です。ぜひお付き合いください。

2003年、第10回OMS戯曲賞大賞を受賞。2007年、若手演出家コンクール2006最優秀賞を受賞。2007年から2009年までの2年間、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてヘルシンキ(フィンランド)に滞在。帰国後、活動を再開する。2012年文化庁芸術祭新人賞を受賞。2013年、龍谷奨励賞を受賞。2015年、利賀演劇人コンクール優秀演出家賞一席受賞。

アトリエ劇研アソシエイトアーティスト(2015年度〜2017年度)、セゾン文化財団シニアフェロー(2016年度〜2018年度)龍谷大学非常勤講師(2010年〜)、高槻シニア劇団恍惚一座講師(2012年〜)。