悪童日記3月9日

いろんなことを病的に忘れる時期です。
もともとあまり物覚えが良くないのに、本番が近づくと、脳が拒否するのでしょうか。稽古以外の大切なことを片っ端から忘れていきます。

さて9日は、京大の学生劇団ケッペキの学生さんたちが見学に来られました。

午前中は、双子が母に連れられ、おばあちゃんちにいくシーン。双子が、祖父の墓に行くおばあちゃんの後をつけるシーン。そして、ラスト、終戦から、ユダヤ人の生き残りたちの会話、そしてお父さんの国境越えまでのところの、精度を上げる稽古をしました。

午後からは、もう一度、双子がおばあちゃんちにいくシーンと、母がジープで双子を迎えにくるシーンの稽古です。

いよいよ精度を上げるための時間到来です。
劇的なアイディアでシーンが思いつく、変わっていくというダイナミズムはほぼ無くなりますが、細かいところを少しずつ抑えていって、全体の質を上げていきます。なんとなく、スルーしてしまっている小さな違和感を、徹底的にあぶり出して。

例えば、おばあちゃん家への道のりでは、ずっと、壁を使う動きをしていたのですが、いつからか、壁を使わずに動くようになり、少し動きが緩慢になっていました。壁を使わないならば、使った時と同じぐらいの面白さでその部分を構成したいと考え、新たに動きを付け加えてもらいます。

最後は、この芝居の3分の1ぐらいを、通しました。高杉さんがお休みだったので、演出助手の下野くんが代役をしてくれます。下野くん、徹底的に重要な動きを抑えて参加してくれます。今回は、美術食ってくれたり、稽古場を黒くしてくれたり、とにかくマメに働いてくれる、有能な人です。

稽古の後は、まっちゃんと達矢さんと3人で、オープニングとラストの双子のダンスについて、語ります。新たなフリを作ってもらって、見せてもらったり、精度を上げる作業をしたり。

音響のキョロちゃんとも打ち合わせをしました。