悪童日記2月16日

昨日の帰りは、バスの中、3回ほど隣に座るおばさまが変わり、その都度じうに構ってくれるので、ご機嫌で帰路につくことができました。途中で「笑ってくれてありがとう」とおばさまがおっしゃるのを聞いて、涙ぐんでしまいました。

笑ってくれてありがとう、なんて素敵な言葉でしょうか。
しょうもないことで少しプンプンしていた帰り道だったのですが、大反省しました。

笑います。
怒るべき時は怒ったらええねんで、という声が聞こえてきますが、いいえ、笑います。

さて今日の稽古は、双子が墓場でおばあちゃんに見つかり、殴られ、司祭様に会う、というところまでを作りました。
稽古場見学に、帰山玲子さんが来てくださいました。

人が人を殴る、

というシーンは、これまでサファリ・Pの作品の中で必ず出てきました。
その都度、難しいと感じてきたのですが、今回ほど、難しいと思うことはありませんでした。
おそらく「難しいと感じることができるようになった」というのが正しい表現だと感じます。

舞台で「殴る」という表現を行う場合、大きく二つに手段が分かれます。

本当に殴るか、殴らないか、です。

私たちは、絶対に、本当に殴ることはしません。
それは昔から決めていることです。
なぜかと言われたら、長くなるので、また別の機会に。

では、実際には殴らないとして、どうやって、人が人を殴っているという表現をするのか。
殴る真似?殴られる真似?
考え出したら日が暮れそうでした。

というわけで、台本にあった「町の人たちもやってきて、双子を殴る」というシーンをカットしました。
そして転換として特に意味のない動きをつけ、なんとかそのシーンを完成させましたが、やってみると「意味がない」ことが逆に効果的になったりして、それはそれで興味深いシーンとなりました。

後半、高杉さんが早退だったので、
4人で未完成のシーンを作りました。

まっちゃんと達矢さんはユニゾンのシーン。
日置さんとこうちゃんは、父と母のセリフ。
そして4人で、おばあちゃん家を説明するシーン。

おばあちゃん家を説明するシーンは、初めてやる作り方で仕上げたのですが、まっちゃんが「これはいい!」と喜びました。幾つか楔となるところだけ決めておいて、あとは一人ずつ、振り付けを考えるのです。人に落とすという作業が省けて、しかし時折ユニゾンとなって、とてもとても見ごたえのあるシーンになりました。

二人の動きの精度が上がるにつれ、日置さんとこうちゃんのセリフにも厚みが出てきました。

お昼は、帰山ちゃんが買ってきてくれた弁当を食べながら、いろいろと作品のこと、聞いてもらいました。ありがたい!!感想はツイッターでつぶやいていただいてます。@kiyamaniaで検索してみてください!

明日は、稽古お休み。
土曜日、ここまで通すのが楽しみです。
そして次のラウンドへ。
果たして2月中に通しはできるのでしょうか。
いや、やります。やってみせます。