私の家族 12月20日

午前中はシアター・アクセシビリティネットワークさんにお越しいただき、山口さんと一緒に字幕作成の講習を受ける。『私の家族』は聴覚障害の方のために字幕作成を、子育て中の方のために完全無料の託児サービスを行う。演劇の社会的価値を言語化できる演劇人はたくさんいるけれども、公演へのアクセスを良くするための取り組みができている演劇人はそう多くないと思う。山口さんの思いと行動力が伝播することを望む。

15時30分から書き直されたシーンを中心に稽古。人物の関係性がよりわかりやすく明示される。カヤ役の長尾さんが、カヤの行動に一本筋を持たせるための重要な提案をする。長尾純子さんは筋が通った人という印象だ。自分の意思を表明するのを恐れないし、流されない。意志薄弱な私はやるべきことがあったとしてもつい飲みに行ってしまうし、終電も逃す。だが長尾さんは、きっちりと自分が帰るべき時間になれば帰り、断るときは断る。だが全くかたくなではない。自分の主張をするというよりも、場が合理に叶った方向に進むために意見を言ってくれているように私には見えている。
稽古後は中田さん、あきさん、昇さんと飲みに。(長尾さんは台詞を覚えるために断った) 熟睡してしまい、1日おくれで日誌をアップする。

文責:大貫はなこ