財産没収稽古2017.08.04

この日は美術の夏目さんと照明の池辺さんが来てくれました。お二人は前日の舞台美術ミーティングを経ての参加です。

まずは山口が「前半」と決めたところまでを通してみます。全体的に細かいお願い事を各演者にしてゆきます。発語のことから大きなコンセプトに関わることまで様々です。でもその時、トルソーの位置を少し上手にずらしたい、ということを演者に伝え忘れます。

スタートする直前に、夏目さんから「トルソーをずらしてほしい」と要望あり。ああ、そうでしたとずらし、そのまま通すと・・・案の定、たくさんの変更が加わり、混乱。

前もっていっておくべきでした。ごめんなさい。

でも見た目的には、中央にあるよりぐっと、よくなったと私は思いました。この後、前半についてもう一度みんなで細かい修正を加えつつ吟味します。そしてp3のとある箇所について停滞してしまいます。セリフの中で「あの大きな黄色い家」のことを話していたと思ったら、それが急に「この場所」のことになる、というズレです。

そのズレ自体はだまし絵的でとても面白いのですが、そこにさらに、「何か外で物音がした」という情報まで加わり、男性二人と女性一人のアクションが全く別空間のものになります。見ていてとても混乱するのですが、それをどうすれば整理するのか、あるいはわざと破綻させるのか。

考えても解決せず、通しをせねばならない時間に。それでもなんとか美術についてさらに話し合いをしました。テープをはる位置。はる意味。いつからはってあるのか。そしてランタンの役割について夏目氏から提案が。ランタンが光るか消えるかで、外と内を分けてはどうか。なるほど、です。

だいぶ時間が押した状態で、通します。大きな問題がだいぶ解決したものの、まだすっきりしない感じ。加えて細かい修正をたくさんしたい。段取り力が求められているような気がします・・・。