財産没収稽古2017.07.05

今日から新しく借りた稽古場で。

恵美ちゃんが、この一週間の稽古おやすみ期間中に、いろいろと考えてきてくれた動きについて、まっちゃんと高杉さんが、受け取っていく。15個の、テキストから読み取れることばを動きにする。恵美ちゃんとしてはもう少し、動詞が欲しい、とのこと。

バレエで鍛えられた体が、紡ぎだす動きは、一朝一夕では真似できない。

そういうことを憂いながら、高杉さんはただただ、恵美ちゃんの動きを取り込もうと真剣。
「楽しい」「楽しい」とつぶやきながら、まっちゃんはもくもくとこなしていく。
二人の素直な心と体に乾杯。

ある程度練習をした後、3人同じ動きを、スタートするタイミングをずらして動いてみる。
いくらでも見ていられる、面白さ。

その間、山口は、台本から追加でやれそうな動きを探す。「舐める」「探す」「凧揚げする」「燃殻が手につく」など。

この動きを、いろんなシーンに転用する。「財産没収」では、踊るという描写がとても多く出てくるのだが、ダンスにとどまらず、使いたいと話し合う。でもそれが、物語を阻害するものにならないように。深く、わかりやすく、面白くなるように。

恵美ちゃんが、動きの中に役を引き受けていきたい、と言ってくれる。
全てを削ぎ落とすことが、決して良いわけではないこと。
そうすることで、物語をぶち壊さない作用が見込めるだろうと思う。
私たちはあくまで、テネシーの物語を借りるということ。

発語にも、同じような考えが適用できる。

新しい稽古場は、いろいろなん有りながら、やはり、嬉しい。