悪童日記3月11日

この日は、前日の通しを受けて、頭から気になる点を全て、洗い出していきました。
小屋入り前にここまで出来てとても嬉しいです。
そしてやはり、気になる点を修正していくと、とても大きな問題に気がついたりします。

一つ目、オープニングの入り方。
私が、なんとなくこれがいい、と思ってたこと。
それを言う、まっちゃんのモチベーションが、実はとても重要でした。それを伝えてもらうことが。「どういう態度をとって良いのかわからないんです」と聞いて、そこにやっと、ほころびや、滞りがあったことに気がつきました。

違和感は感じていたのです。でも、蓋を開けて目をこじ開けて確認してみたら、その違和感は、思ってた違和感と違った。ここをこの段階で修正できたことは、本当にありがたかったです。だいたいこういうやつは、本番を経て、気がついてしまうので。

そこから怒涛のように、最後のシーンまでさらっていきました。
やはり7時間があっという間に過ぎ去っていきます。

最後あたりで、この後に及んで、私がテキストを追加してきたため、それを新たに振り分けて読みます。何回か読んだ後、私が何も言わないのに、全員がブツブツと覚え始めるの図

そしてそのまま、台本を持たずにそのシーンを試すことになりました。
こんなことは、初めてで、カンパニーというものの良さを、ひしひしと感じました。

いや、大変なことも、辛いことも、きっとこれからもいっぱいあるんだけど、この段になってきたテキストは、その場で覚えてすぐやってみる、という空気が、この10ヶ月で育っていたのは、カンパニーならではの現象のように思います。

日曜はお休みで、月、火の稽古を経ていよいよ、劇場に入ります。
明日は衣装が揃います。
すでに稽古場は、ブラックボックスに近い状態なので、楽しみです。