「セッション」を観た。

２４を全部観終わってしまって燃え尽きていたが、
新たに「デクスター」に出逢ってほくほくしていた矢先だ。
帰ったらデクスターの続きを観ようかと思っていたけどやめた。
色々気になる映画を観ていたけど、セッションは群を抜いてた。
監督２８歳か。すごいなあ。

セッションでは、演じていたJ.K.シモンズが「サイコ」と言う通り、かなり頭のおかしい怒鳴り方をするフレッチャーという教師が出て来る。学生達は完全にビビって萎縮している。でも同時に憧れの対象でもある。彼のグループに入るという事は多分、その学校でトップになるという事なのだろう。でも入ったら最後、徹底的に人格否定されながらの練習が待ち構えている。

私ならあんな怒り方されたらたとえ大学生の頃であったとしても、その人の元からすぐに去っていたと思う。

でも、アンドリューネイマンのあの努力。あれがもし、この頭のおかしい教師によって導き出されたものだとしたら、ていうか、あんな風にしないと人は努力しないのだとしたら哀しくない？

心肺機能向上のため、
家から鷹峯まで早朝か深夜に自転車で走ることにした。
鷹峯とは、大文字山の北方に位置する、当地西方に連なる丘陵（Wikipedia調べ）。
ごく最近まで住んでいた地域である。

今の家から片道たった４キロなのだが、これが急なこう配が続いていて中々のしんどさ。
でも１日目は「なにこれ！物足りひん！」と余裕。もっと強い刺激が欲しい、とまで思ったりした。
夜だったので往復でやめておいたが、あまりにも楽しかったので明日は宇多野辺りまで走ってみるかなどと思う始末。

翌日、手のだるさと軽い筋肉痛。
走る気起きず、

３日目、ようやく２回目。鷹峯の松野醤油（有名な醤油やさん）にも及ばぬ地点でへこたれそうになる。
そのときやっと気がつく。

私は、「初めて」の時に異常な量のアドレナリンが出るタイプなのだと。

もちろん、粘り強さとか、諦めなさとかという長所もあるので、２回目も当然やり遂げたのだが（えへへ）、
自分がこんなにも１回目と２回目のテンションに違いの出る人間だとは。分かっていたが少々落ち込む。

１回目はアドレナリンが出ているのだ。
どんな痛みや苦しみも感じないほどの。
だからついつい、簡単だと思ってしまう。
この事を胸に刻もう。
刻んで明日も自転車に乗るよ。
五月は鷹峯をマスターして、
六月になったら涼しい時間だけでも、山を走りたいな。
今は借り物ロードバイクで走ってるけど、
自分のを買いたいな。ワクワク。

なぜ歩いたり走ったりをやめたかというと、すぐ左足首と右股関節を痛めるから。
色々頑張ってみたが、自己流では中々、足の故障は免れない。
私は右に股関節脱臼を持っているので、この辺りは難しいのである。

ジムに行ったりパーソナルトレーナーを雇ったりという事も考えたけれど、
完全に思考停止したい為の欲望である事に最近気がついたので諦めた。
要するに全部お膳立てしてほしいから、そう言う所に私は行きたかった訳で、

でも自分の身体が思考を創っているのだとしたら、自分の身体が自分のどういった振る舞いで変化するのか、という事を自分の頭で考えなくちゃならない。と思い直した。もちろん、想い通りになどなる訳もないが、せめて痛みのせいで続ける事を諦めないように、自転車の力をお借りする事にした。

とにかく始めることはできたので、あとは続けて、試行錯誤をくり返して改善していくしかない。
やり終わった後の頭のクリアさは何者にも代え難い。
スタートできてよかった。色々身体が痛くて、動く気力も考える気力も失っていたもの。

こういう事って、掃除もそうなんだけど、毎日少しずつリセットしていかないと、ダメなのよね。
溜まりきってからでは掃除が大変。運動もそう。
どれだけリセットしてもすぐまた、汚れたりするんだけど、それでも諦めずに掃除をする。
村上春樹が言ってた。

ところで今日は鷹峯に巨大なタケノコが売っていた。
そして黒猫が死んでいた。穏やかな顔してた。

私は鷹峯がすきで、理由は道端に野菜が売っているからなのだが、
あのタケノコは誰が買うんだろう。おいしくないやろ、あんなおおきなったら。１５０センチぐらいはあったよ。

良い季節。庭の野菜も、お庭のお花も良い感じに5月しております！
これをぼんやり眺めながら生きてる。でも、そろそろやるべき事を前に進めなくては、いや、人にふるのだ、そう、人にふるのだ、その辺りの整備をしていくのだわたし

毎日の水やりが日課になってきた。