山口がアソシエイトアーティストとして活動させていただいているアトリエ劇研さんのウェブサイトに、劇評が掲載されました。感謝です。
また、この後発売される雑誌「テアトロ」6月号にも、悪童日記の劇評を掲載していただいております。皆様、ぜひ書店でご覧になってください。
山口がアソシエイトアーティストとして活動させていただいているアトリエ劇研さんのウェブサイトに、劇評が掲載されました。感謝です。
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サファリ・P第二回公演「悪童日記」追加公演が決定いたしました!
明日20日19時半より、上演時間は1時間となります。
(なお、別の回の前売り券はすべて売り切れておりますが、明日は客席を増席し、少しだけ当日券を出せるかもしれません。詳しくはお問い合わせください)
ご予約、お問い合わせは
safarip.kyoto@gmail.com
まで。お早めにどうぞ。
さて、今日で稽古が終わりです。
最後に通しをすると決めて、昨日の通しで出てきた問題点を頭から一気に修正していきます。
この日は、里井さんという高校生の女の子とそのお友達が見学に来られました。
また、詩恵ちゃんのコーディネートした衣装も届きます。
いきなり冒頭のシーンから、再びこの作品の本質に迫る問題点を解決するために話し合います。
詳しく言えば、まっちゃんはいつから双子になるのか、ということ。
この芝居は、外から声をかけることによって、出演者がその役を、引き受けていきます。
方法は時間を経て、どんどん変わっていくのですが、
冒頭では、まっちゃんが、高杉さんによって、役になっていきます。
その手つき次第で、お客さんがこの芝居をどう見るかが決まるということ。
具体的な動きで言えば、前をどうやって向くかというただこの一点なのですが。
この時は高杉さんと話し合った結果、意志を持ってその役になる、という解釈でそのシーンを決めたのですが、
今、このブログを書いていると、
方法は同じでも、解釈は、違うのではないか、と思い始めました。
これは、本番までになんとしてでも、決めたいところです。
そこから予定を30分押すところまで修正をし続け、通し稽古を行いました。
こう見せたいけど、見せられていない、というところを、当初の予定通り見せるために、あるいは、本来見せたかった絵を捨てたりしながら、修正しました。この日で稽古場を撤収しなくてはならないという気持ちが、私を高揚させていきました。
通しを終え、稽古場のリノを巻いたり幕を下ろしたりして撤収しながら、
この場所を借りることができたこと、ありがたく思いました。
京都芸術センターに感謝です。
いよいよ明日から、小屋入りです。
この日は、午前中、アトリエ劇研で、8月に公演するサファリ・P第三回公演「財産没収」の記者発表でした。山口は午後から参加しましたが、出演者チームはこの時間帯に精度を上げる稽古をしてくれていました。
お昼から、スタッフを交えすぐに通し稽古です。
午前中の稽古が生きていて、とてもしまった良い作品になりました。
と同時に、今までスルーしてきたと思われる箇所がくっきり浮き上がってきます。
不思議なもので、幾つかの問題点はずっと見えているのです。見えているのに、とりあえず、保留にしていました。恐ろしいことにいつの間にか馴染んでしまっていたのです、それでアリかのようにしてしまっていたのです。
その箇所が、ちゃんと、訂正すべき場所として、見えてくるためには、他の大きな問題がしっかり解決される必要があったようです。
この日は三重から門脇光平君が稽古見学に来てくれました。が、お構いもできず、ひたすら修正作業を行う通し後。
明日も1日、修正して通しすることにして、稽古を終えました。
この日は、前日の通しを受けて、頭から気になる点を全て、洗い出していきました。
小屋入り前にここまで出来てとても嬉しいです。
そしてやはり、気になる点を修正していくと、とても大きな問題に気がついたりします。
一つ目、オープニングの入り方。
私が、なんとなくこれがいい、と思ってたこと。
それを言う、まっちゃんのモチベーションが、実はとても重要でした。それを伝えてもらうことが。「どういう態度をとって良いのかわからないんです」と聞いて、そこにやっと、ほころびや、滞りがあったことに気がつきました。
違和感は感じていたのです。でも、蓋を開けて目をこじ開けて確認してみたら、その違和感は、思ってた違和感と違った。ここをこの段階で修正できたことは、本当にありがたかったです。だいたいこういうやつは、本番を経て、気がついてしまうので。
そこから怒涛のように、最後のシーンまでさらっていきました。
やはり7時間があっという間に過ぎ去っていきます。
最後あたりで、この後に及んで、私がテキストを追加してきたため、それを新たに振り分けて読みます。何回か読んだ後、私が何も言わないのに、全員がブツブツと覚え始めるの図
↓
そしてそのまま、台本を持たずにそのシーンを試すことになりました。
こんなことは、初めてで、カンパニーというものの良さを、ひしひしと感じました。
いや、大変なことも、辛いことも、きっとこれからもいっぱいあるんだけど、この段になってきたテキストは、その場で覚えてすぐやってみる、という空気が、この10ヶ月で育っていたのは、カンパニーならではの現象のように思います。
日曜はお休みで、月、火の稽古を経ていよいよ、劇場に入ります。
明日は衣装が揃います。
すでに稽古場は、ブラックボックスに近い状態なので、楽しみです。
今朝は、じうと自転車で銀行に行ってからの稽古でした。
寒いのでつなぎを着せて、背負い、京の街を走ります。
銀行で寝てしまい、そこから芸術センターまでは爆睡でしたが、寒さが心配で、乗らなけりゃよかったと後悔しました。途中、赤ちゃん親衛隊のおばさまに案の定「こんなに寒いのに自転車!」とお叱りの言葉を受けます。素直に反省すると「最近は前にも後ろにも子供乗せて自転車乗ってるお母さんがいる。信じられん!」お怒りの矛先を変えていただきました。
全国に散らばる親衛隊。恐ろしや。
さて今日は、ギアで制作をされているしらとりまなさんが稽古見学に来られました。
まず、双子の性質を表したシーンを返します。以前は双子の性質について述べただけのシーンでしたが、ある時から、父と母の会話をここに挿入することになり、シーンとしての強度が増したものの、出演者がセリフと動きを合わせるのに四苦八苦するという状況が続いていました。
今日、改めて、父を読む日置さんから、視線をどこに定めたらよいかと質問があり、改めて視線について考え、整理したところ、驚くぐらい、シーンが変わりました。
セリフも動きも変わらないのです。ただ、どこを見て喋るかを考えた。
それに準じて多少の動きの変更はあったものの、大きく変わったのは、日置さんと母を読むこうちゃんの心の部分だったのです。それに影響され、高杉さんのセリフも変わります。双子の動きも変わります。
しかも喜ばしいのは、これが、悪童日記に記されている事実外の解釈を含んでいるということです。小説に出てくるセリフしか使っていないのに、読者に任された部分について、私たちの考えをしっかりと提示できるシーンに育ちました。
その後、おばあちゃん家に行くまでのシーンで、壁歩きを復活させました。劇場の問題があったのですが、それがクリアになったためです。
それから、祖母が墓場に行くシーンの平台ワークについて、細かい打ち合わせと、ズレを修正していきます。同じく台所のシーンも、ずれの修正とタイミングの共有、動きの変更などを重ねていきます。
兎っ子のシーンについても平台ワークを精査し、さらにこうちゃんの動きについても再考しました。アイディアが浮かんだ時には「すごくいい」と思ったシーンも、他のシーンが改善されていくにつれ、色褪せて行きます。それがただ、見慣れただけなのか、それとももっと良いものが他にあるのか、見極めながら、改善していきます。
後半、ジープのシーン、将校のシーン、女中の風呂タイムのシーン、ラスト、国境越えの平台ワークなどを同じように精査して、通しをしました。
割と力強いシーンが続くので、少し悪ふざけのできるシーンが作りたかったのですが、今日やっと、5人の男性陣が女中の風呂タイム、将校のムチ打ちタイムで息を合わせてふざけてくれました。こういうのは、こちらが希望するだけでは実現しないものです。「悪ふざけしろ!」ってありえない命令です。メンバーがその気になり、その空気を共有できて初めて、そこに到達です。
今日の通しではそれが観れて、出演者全員のモチベーションが揃った感じがして、嬉しかったです。
いろんなことを病的に忘れる時期です。
もともとあまり物覚えが良くないのに、本番が近づくと、脳が拒否するのでしょうか。稽古以外の大切なことを片っ端から忘れていきます。
さて9日は、京大の学生劇団ケッペキの学生さんたちが見学に来られました。
午前中は、双子が母に連れられ、おばあちゃんちにいくシーン。双子が、祖父の墓に行くおばあちゃんの後をつけるシーン。そして、ラスト、終戦から、ユダヤ人の生き残りたちの会話、そしてお父さんの国境越えまでのところの、精度を上げる稽古をしました。
午後からは、もう一度、双子がおばあちゃんちにいくシーンと、母がジープで双子を迎えにくるシーンの稽古です。
いよいよ精度を上げるための時間到来です。
劇的なアイディアでシーンが思いつく、変わっていくというダイナミズムはほぼ無くなりますが、細かいところを少しずつ抑えていって、全体の質を上げていきます。なんとなく、スルーしてしまっている小さな違和感を、徹底的にあぶり出して。
例えば、おばあちゃん家への道のりでは、ずっと、壁を使う動きをしていたのですが、いつからか、壁を使わずに動くようになり、少し動きが緩慢になっていました。壁を使わないならば、使った時と同じぐらいの面白さでその部分を構成したいと考え、新たに動きを付け加えてもらいます。
最後は、この芝居の3分の1ぐらいを、通しました。高杉さんがお休みだったので、演出助手の下野くんが代役をしてくれます。下野くん、徹底的に重要な動きを抑えて参加してくれます。今回は、美術食ってくれたり、稽古場を黒くしてくれたり、とにかくマメに働いてくれる、有能な人です。
稽古の後は、まっちゃんと達矢さんと3人で、オープニングとラストの双子のダンスについて、語ります。新たなフリを作ってもらって、見せてもらったり、精度を上げる作業をしたり。
音響のキョロちゃんとも打ち合わせをしました。
今日は、じうの注射のために朝っぱらから病院へ行きました。確定申告も終え一安心。と思っていたら、8ヶ月検診を飛ばす。
母親失格やー。
でも、離乳食は、上手に作れるようになってきたんです、というか、じうが固形物を食べれるようになってきました。ありがたいです。
あまりに稽古のことが大きすぎて、いろんなことを忘れ、失敗します。
7日は稽古が休みだったので、8日、皆さん少し回復した状態で稽古が始まりました。
なんせ連日朝から夕方まで稽古をしているのです。
たまには休まなくてはですね。
まずは、双子がおばあちゃんちへ行く道のりの動きの確認。
そこから戦争を彷彿とさせる行進のシーンへの切り替えをリニューアルしました。
それから、おばあちゃん家の中の様子、新しい生活の厳しさを知るシーンの、目的を絞り込みました。
これまでは、ダンスが面白いし、セリフもいいので、そのコラボがあれば良いと思ってました。でも他のシーンがよくなるにつれ、実はここのダンスとセリフ、もう少し合わせられるんじゃないかと欲が出てきたのです。
それはとても正解で、
私も喋りながら、このシーンの真の目的を知りました。
ここは、ハリウッド脚本術で言えば(言うなよ)、森へ分けいる、と言われるシーンなのです。
主人公がいよいよ新しいところに飛び込み、様子が違うことに気がついて用心深くなる、という、あれです。
そういう役割を担っているこのシーン。
そこにフォーカスして、動きをチェンジしていきます。
セリフや、振り返るタイミングなど、細かい合わせをすることで、その目的の焦点を絞り込んでいきます。
それからもう一度、冬のシーンについて。
ここはなかなか、これだ!というものが見つかりません。
もしかしたら新しいものなんてなくて、すでにあるものの見せ方をマイナーチェンジするだけでいいのかも。まだまだ答えが見つかりません。
その他、細々した修正を加えて、
16時より通し2回目を行いました。
1回目より落ち着いてできたものの、新たなトラブルも多数発生。
まだまだ改善は続きます。